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Paris, je t aime


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今日は6月21日からフランスで公開されている「Paris, je t'aime (パリ、愛しています。)」という映画を観に行って来ました。



公式サイトはこちらから。http://www.parisjetaime-lefilm.com/

この映画はパリの様々な地区を舞台に、18人の世界的に有名な映画監督たちが、5分間で「愛」をテーマに絵葉書では伝わらない今日のパリを見せるというもの。

こちらが層々たる監督陣。
Olivier Assayas
Frédéric Auburtin
Sylvain Chomet
Ethan Coen
Joel Coen
Wes Craven
Alfonso Cuaron
Gérard Depardieu
Christopher Doyle
Richard LaGravenese
Vincenzo Natali
Alexander Payne
Bruno Podalydès
Walter Salles
Oliver Schmitz
Nobuhiro Suwa
Tom Tykwer
Gus Van Sant
Gurinder Chadha
Isabel Coixet
Daniela Thomas

この映画を見る前は、美しいパリを美しく切り撮った映画かと思っていたんですが、その予想を見事に裏切ってくれました。各短編映画はひとつの地区を舞台に繰り広げられているのですが、それは別に世界中のどこの町でも見ることのできる物語たちです。パリだからって特別なことなんて何もない。住んでるのは同じ人間たち。
また私が感心したのは、5分という非常に短い限られた時間のなかで、監督たちが簡潔に奥深くステキに物語を作り上げているところ。そのへんはやはり世界的に有名な監督たちの名声に恥じない素晴らしい短編作品集に仕上がっていたと思います。



では各短編映画の一言レポート行ってみましょう!(監督のアルファベット順です。映画上映順ではありません。)

Quartier des Enfants Rouges : Olivier Assayas
Steven ShainbergのLa Secretaire(2002年)に主演していたMaggie Gyllenhaalがやっぱりかわいい。まさに恋が始まる予感のする二人が駆け引きの仕方や発する言葉を誤ってしまう物語。シチュエーションは違っても、こういうことって自分にもあったのかなあ、そしたら残念やなあ、でもやっぱり縁ってものが世の中には存在するんやなあって最後には納得しました。縁のなかった二人のお話。カメラワークはもちろんアサイヤス監督っぷり発揮です。ほろ苦いの。

Quartier Latin (カルチェラタン): Frédéric Auburtin & Gerard Depardieu


離婚話をしている最中の老夫婦(でもめちゃくちゃおしゃれでイケテル)の物語。長年連れ添った仲だから、交わす言葉は乱暴でもそこにはまた別の「同士としての愛」を感じます。お互いに新しい彼氏彼女がいて、でもなぜか二人ともに孤独を感じ、男性が「ふたりで逃げてしまおうか。」と言うところがステキ。ジェラール・ドパルデューもカフェのギャルソン役で出演。

Quais de Seine (セーヌ川沿い): Gurinder Chadha
イギリス人の映画監督の作品。イギリスもフランスのように移民問題を抱える国。それが若者の目を通してすっきりと暖かく描かれています。植物園、博物館、モスクの撮り方があまりにも絵葉書風でちょっと恥ずかしいけどね。

La Tour Eiffel (エッフェル塔): Sylvain Chomet


「アメリ」にも出ていたヨランダ・モローが出演。パントマイムがとてもかわいく取り入れられています。最後には瞳がウルッとなりました。エッフェル塔の下の観光客の描写で、カウボーイハットをかぶった超デブのアメリカ人カップルの着ているTシャツに「We are the world」って書いてあるのが皮肉で好きでした。

Tuilleries (チュイルリー): Joel & Ethan Coen


さすがコーエン兄弟。この短編は本当に面白かったです。チュイルリーのメトロの駅のホームでのみ繰り広げられる観光客の男と、フランス人カップルの物語。笑えます。

La Bastille (バスチーユ): Isabel Coixet
離婚を切り出そうとした男に、女が自分が不治の病であることを告げ、男は「これも最後だ」と思いながら、彼女の最期のときをまるで彼女のことを今でも昔のように愛しているかのように振舞う物語。彼女が亡くなったあとも、そのようにずっと振舞っていたので赤いコートの女性を見ると彼女なのかとふと振り返ってしまうお話。恋人の関係って結局そんなものなのかもしれないなあって思いました。思い込みの世界かも。でもそれはとてもステキな思い込みだから、みんなやめられない。

Pere lachaise (ペール ラシェーズ): Wes Craven ウッディ・アレンの最新作「マッチ・ポイント」に出演していたEmily Mortimerが出ていました。新婚旅行にパリに来ているカップルの危機に、ペール・ラシェーズ墓地に奉られているオスカー・ワイルドが助け舟を出す物語。しかしこの女優さん、なんかいっつも演技がはちゃめちゃな気がするのは私だけでしょうか。かわいい人ですけど。

Parc Monceau : Alfonso Cuaron


ニック・ノルティとルドヴィン・サニエ主演。ニック・ノルティの魅力だけでもってると言っても過言ではないほど、しわくちゃの彼がステキです。

Porte de Choisy : Christopher Doyle
中国人街でのお話。私は好きじゃなかったです。

Pigalle (ピガール): Richard LaGravenese


出た!ファニー・アルダン。いつのまにこんなにしわくちゃに?とも思うんやけど、やっぱりファム・ファタルなファニー・アルダンはいつまでたってもステキ。二人の痴話げんかが、何気にロマンチック美術館の前でっていうところがニクイ!


Quartier de la Madeleine (マドレーヌ): Vincenzo Natali


「指輪物語」に出ていたイライジャ・ウッド出演。ドラキュラ娘と人間の男の子の物語。せりふは一切ナシで白黒。血だけがペンキのような赤いドロドロとした液体で演出されています。


14e arrondissement : Alexander Payne


パリにやって来たアメリカ人のおばちゃんの孤独と発見とパリという街に愛着を沸き始めるまでの過程を描いた物語。カップルの愛ではなく、パリという街とそこにやって来た異邦人との恋の始まりのお話。だから結局、私たちみんながパリにやってきて体験するお話。

Monmartre (モンマルトル):Bruno Podalydès
この短編は一番初めに上映されるんですが、本当に良かった。パリに多い40代独身のみなさんに見ていただきたい!大好きでした。役者さん二人とも最高です。

Loin du 16e : Walter Salles & Daniela Thomas
ブラジル人の映画監督の作品。地区は「16区から遠く離れて」という場所。16区というのは、いわゆるブルジョワお金持ちが多く住んでいる地区で、ベビーシッターや召使さんや掃除婦の姿も多く見受けられる場所。主人公の女性は16区から程遠いパリの郊外に住んでいて、朝起きるとまだ生まれたての赤ちゃんをあやしながら、ベビーベッドが並置されているだけの幼稚園に連れて行きます。そして何度も電車やメトロを乗り換えて、16区のお金持ちの家に働きに出ます。彼女が入ってくると挨拶もなく、そこのマダムが「今日は帰りが遅くなるけど、いいわよね。」だって。「はい。」と答える彼女。マダムが出て行くと、彼女の子供とちょうど同じくらいの小さい赤ちゃんが泣き出します。彼女は全く同じ子守唄でその赤ちゃんをあやすんですが、赤ちゃんを見つめる瞳はとても遠くを見ていて、生気がない。彼女はその仕事で生きているわけで、仕事を持つフランスの多くの女性は子供がまだ赤ん坊のときから家を空けることが多いんだから、そこは批判はできないし、別にかわいそうだとも思わないんですが、彼女の演技はアッパレです。かなり良かった。

Place des Fetes : Oliver Schmitz
以前に一度すれ違った男性と女性の再会の物語。とても悲しい再会の物語。号泣でした。はい。たったの5分なのに泣きました。

Place des Victoires : Nobuhiro Suwa
ジュリエット・ビノシュ出演。亡くなった息子と母親の再会の物語。ジュリエット・ビノシュの演技でもってたな。これは。諏訪さんやから期待していたけど、思っていたほどではなかったです。

Faubourg Saint-Denis : Tom Tykwer
20060808025650.jpg

ナタリー・ポートマン出演。ナタリー・ポートマンまでこの「Paris, je t'aime」に出ているよ。ということで宣伝の多くが成り立っていたと思います。しかしこの短編での主役はナタリー・ポートマンではなかったと思います。それは彼女の彼氏役の盲目の男の子。彼の表情はたまらん!素晴らしかったです。そうそう!恋っていつもそういうもんだ!とうれしくなった。

Le Marais (マレ): Gus Van Sant


ガス・ヴァン・サント監督作品。ガス・ヴァン・サントの作品に出てくる男子はどうしていっつもおんなじ髪型なんでしょ?マレだからゲイの男の子の話。と思いきや、よーく考えるとゲイってだけではないのかも。友情かも。わからない。そのへんの曖昧さがガス・ヴァン・サント。いまいち。



はーい、こんなもんでした。
全体としてはかなり良い仕上がり。
でもね、たとえ5分といえども素晴らしい凝縮っぷりなので、それを18本も見たあとは、かなーり疲れます。何も見逃さないように食い入るようにみてしまいますから。

日本での公開はあるんでしょうかね?

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08/08 18:05 | 映画 | CM:2 | TB:0
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