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Kader Attia


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先週、私のフランスでの故郷であるリヨンに4,5日行って来ました。
今回は、リヨン現代美術館で行われていた、Kader Attiaの展覧会レポートです。

リヨンにはお友達の結婚式のために行ったのですが、週末だけでなくもう少し居ようと思ったのは、どうしてもKader Attiaの展覧会が見たかったからです。

ではレポート行ってみましょう!






Kader Attia(カデール・アティア)は1970年生まれで、現在フランス現代アート界の若きスターとも言えるアーティスト。
パリの郊外育ちで、様々な人種に囲まれた青春時代を送ります。デッサンの授業のときに美術の先生が彼の才能を見抜き、パリの美術学校を紹介します。1993年にDuperreの美術学校を卒業、1994年にはバルセロナの美術学校にも籍を置きます。そしてコンゴ滞在が彼のアート活動を花開かせることになります。
彼は作品を通して、西洋と東洋の文化をミックスし、フランスにおける祖国というものから逸脱してしまった移民の生活状況を表現します。
最近では2003年のヴェネチアビエンナーレ、2004年のマイアミ・アートバーゼル、2005年のGuangdong美術館での展覧会、同年のリヨン・ビエンナーレへの参加で注目を浴びています。

私が最も衝撃を受けたのは2005年のリヨン・ビエンナーレで話題をさらったFkying Ratsでした。
kader-attia.jpgpeop-Attia-04G.jpg
これはガラスで囲われた箱の中に、小学校の校庭が再現され、その中にはハトのえさで作られた子供たちが遊んでいます。その子供たちを、これまた展覧会開催中に箱の中で飼われているハトが食べてしまうという作品。
私がリヨン・ビエンナーレに行ったときは、その開催時期の後半だったので、幾つかの子供たちは、ハトにすっかり食べられてしまって空っぽの服だけが残っていたり、子供の顔はもうすっかりその形をとどめていない状態であったりしました。
この作品はその暴力性、また生きているハトを開催中箱の中に閉じ込めているということもあり、かなりの批判は受けたのです。
しかし、このリヨン・ビエンナーレで、私の思い出に最も強く残っているのはこの作品でした。



今回の展覧会は、カデール・アティアにとっての初めてのモノグラフィー展。

Marie-Therese ou le mythe du cargo、 2006
会場に入るとこのヴィデオ作品に出会います。
アフリカ人の男女が歌を歌っています。その歌の歌詞は、男性が家を出て行った女性に
「帰ってきておくれよ。」
「月を買って頂戴。そしたら帰るわ。」
「それはムリだよ。帰ってきておくれよ。」
「じゃあ飛行機を買って頂戴。そしたら帰るわ。」
「それはムリだよ。帰ってきておくれよ。」
「じゃあ洗濯機を買って頂戴。そしたら帰るわ。」
「それはムリだよ。愛はお金で買えるものじゃないんだよ。」
なんていうやり取り。
西洋のモノに対する憧れが垣間見える作品。


Wall Painting, 2006
IMGP1027.jpg

幅10メートル、高さ4メートルのウォール・ペインティング。


The Loop, 2005
2005年のアート・バーゼルでも展示されていたThe Loop。
20060809201356.jpg

DJはヘッドホンにつながれたコードで、ミラーボールから首をつられクルクル回り、その横ではイスラム教徒の僧がクルクル、そのイスラム教徒と共に踊っているかのようにブレイクダンサーが3人、床をクルクル回っています。そしてDJのいるはずのターンテーブルには、「GOD」とだけ繰り返される傷のついたディスクがクルクル回っています。


Fridges, 2006
上記の作品のブレイクダンサーやイスラム教徒の僧がクルクル回っているのを通り抜けると、この作品が広がります。
attia03.jpg

150の使い古された冷蔵庫が、カデール・アティアが幼少時代に過ごした地区を作り上げます。小さく描かれた窓たちが、郊外に林立するアパートの無機質性をそこに生きる人々を思い起こさせます。


Sans Titre, 2006
IMGP1029.jpg

冷蔵庫のビルを抜けるとこの自動ドアが私たちを次の展示室へと向かわせます。この自動ドアにはいくつものナイフがテープで貼り付けられ、それらの刃先はこのドアを通る観客に向けられています。


Moucharabieh, 2006
IMGP1031.jpg

オリエンタル風に切り取られた窓に、手錠が組み合わされています。タイトルのMoucharabierとは北アフリカ特有の、木製の格子を窓につけることによって、外からは見られずに外を覗けるという窓のこと。その格子は、ここでは警察を思わせる手錠によってできていて、その手錠の間を通して、私たちは外の光を感じたり、外を覗けたりできるようになっています。


Sans Titre, 2006
IMGP1028.jpg

傘のメタル部分が、蜘蛛のように置かれたインスタレーション。ただそれだけなんやけど、美しかった。


Musee d'Art Contemporain a Lyon
Cite internationale
81 quai Charles de Gaulle
69006 Lyon
04 72 69 17 17
www.moca-lyon.org




この展覧会はリヨン現代美術館とグルノーブルの現代アートセンター・マガザンのコラボレーションで行われています。
リヨンでは2006年6月16日から8月13日まで
グルノーブルでは2006年10月15日から2007年1月7日まで


次回のリヨン現代美術館での展覧会は「Artistes contemporains japonais:日本人現代アーティスト」ということで青島 千穂、タカノ 綾、Mrが紹介されるようです。2006年9月21日から12月31日まで。

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08/09 22:40 | 展覧会 | CM:0 | TB:0
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