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NUIT BLANCHE 2006


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ああ、やっとNuit Blancheのことが書ける。

Nuit Blancheとは日本語に訳すとずばり「徹夜」。フランス語で「昨日Nuit Blancheやってんかー。」と言えば、直訳では「白い夜」で「白夜」?なんて思いがちですが、「昨日徹夜やってんかー。」という意味。

まあそんなことはどうでもいいとして、パリ市が5年前から始めたこの企画。簡単に言ってしまえば、「徹夜でパリ中を現代アート巡りをしながら遊ぼうぜ。」というもの。最近ではパリ市の働きかけにより、ヨーロッパの他の都市でも開催されているようで、パリにいずとも楽しんだ人は多いはず。

しかしこのNuit Blanche。私は3年目の参加だったわけですが、どうも好きでないのです。ひたすらパリ中を歩き回って、やっと次の作品にたどり着いたと思いきや、「え?これだけっすか?」なんてことがざら。実際私以外のパリ在住の人たちに聞いてみても、「Nuit Blanche疲れる。大して良くない。」なんて言っています。だから今年は「行かんとこっかなー。忙しいし。」なんて思っていたのですが、プログラムを見て豹変しました。

こちら2006年の公式サイト。http://www.nb2006.paris.fr/

「マレ地区とかシャンゼリゼとかにはずえーーーったい行きたくない。」と思っていた私のココロをすっかりとりこにしたのでした。

なぜなら、一般的にいわゆる「パリで治安の悪い地区ナンバー1」に君臨するla Goutte d'Or地区での展示があったのです。この地区はバルベスなんかに代表される危険地域。私が立ち寄るとしたら、友達の家にあぞびに行く、生地(安い生地屋さん街があるんです)を買いに行く、電化製品(うちの電化製品はこの地区に点在する中古のみ)を買いに行く、の3点で、「こんな機会でないと、夜のla Goutte d'Orを散策するチャンスなんてもう2度と来ない!」と思ったのです。そのうえ、普段絶対に行かない、24時間麻薬の売人や娼婦たちであふれかえっているミラ通りもプログラムに組み入れられているじゃあないですか!

そんなわけで、別に現代アート目的でもなく、ただ普段足を踏み入れづらい地区を散策したい!という理由で繰り出した夜でした。

しかーし、これがとてもよかった。

まあまとめてしまうと、今年のキュレーションはつい最近までパレ・ド・トーキョーのディレクターであったNicolas BourriaudとJerome Sensが仕切っているので、今までのパレ・ド・トーキョーで紹介されてきたアーティストの作品ばっかりなんですけど、このNuit Blancheのために製作された新作ばかりだったのです。


ではレポート行ってみましょう!




私が定めたルールは、「列に並んでまで鑑賞しない。」でした。いや、ただ単にうざいからっていう理由なんですけど。だから建物内に展示されていた作品は排除。
それでも良かったら、お付き合い願いましょうか。



AureleのTraux goutte d'or on moonlight。超初期コンピューターのイメージが映し出されるヴィデオ。
IMGP1263.jpg


Stephane ThidetのAsk。骸骨が太極拳みたいなダンスを踊っているヴィデオ。
IMGP1265.jpg


Laurent GrassoのDu soleil dans la nuit。競技場が使用されているのですが、中には入らなかったので外からの光景です。真夜中に昼間の状況を作り出すというコンセプトらしいので、中に入るときっと暖かくなってるはず。100%予想ですけどね。
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これはとても見たかったんです。Erwin WurmのMy home is yours。あるアパートの窓辺にダイニングテーブルとか、イスとか、ベッドとかが淡々と展示されています。このアパートの住人がめっちゃうらやましい!そんなん頼まれてみたいよー!
IMGP1269.jpg IMGP1272.jpg



きたよ、きたよ、きたよ!この日の私にとっての目玉。先ほど書いたミラ通りでの展示はこのブログで何度も取り上げてきた(右下のブログ内検索をすると、いくつか記事がでてくるはずです。)Yan Pei Mingの新作です。
プログラムでは「サプライズ」と書かれていましたが、なんとなんとフランスで、今も人気のお笑い芸人(?政治家でもあったけれど?)のColushe!!「ヴィルパン展覧会」と呼ばれた「La Force de l'Art」(カテゴリー「2006年の目玉」参照。)ではヴィルパンの巨大ポートレートを発表し、このNuit Blancheでは、まさにパリで最も治安の悪いミラ通りで、常に弱者や恵まれない人たちのために尽くし、「resto de coeur(ココロのレストラン)」というホームレスや低賃金労働者のための無料で食事ができるレストランを開設したりして、いまだに絶大な人気を誇るコルーシュの巨大すぎるポートレート。このポートレートは多分建物で言うと2,5階分くらいの大きさでした。まるで「アートは階級や貧富関係なく、みんなのものなんだよ。」と言っているよう。

ま、でもヤン ペイ ミンはフランスでも売れまくっているアーティストだし、彼の作品は相当高いので、説得力がそこにあるかどうかはまた別問題ですけどね。

しかしそれはさておき作品として、ここまで巨大な絵画を描ける技術は本当にすごいです。
IMGP1275.jpg



Franck ScurtiのCommerce。空き地に商店のネオンを配置した作品。私、基本的にこの人の作品好きじゃないんです。
IMGP1277.jpg


そしてこちらも私が期待していた作品のひとつである、Barthelemy ToguoのLa goutte d'eau, de l'or qui coule。この人のデッサンはとても好きなんですが、インスタレーションは今までどうもピンと来るものがなかった、というか嫌いだったんですが、今回のはなかなか好きでした。様々な南国の果物が巨大な氷の中に固められ、Nuit Blancheの間中、その氷がどんどん解けていくのがわかるというもの。アフリカの貧困を語ったものでしょうか。ライトアップがとても美しかったです。
IMGP1279.jpg


こちらは誰の作品かわからない(っていうか調べてないだけ)んですが、パリの町中に点在するゴミ箱が、アパートの3階くらいの位置の高いところにボヨ~ンボヨ~ンと設置されていて、観客がボールをそこに入れようとするもの。日本語でなんて言うんでしたっけ?運動会で赤と白にわかれてやるやつ。「投げ玉」?ちゃうな~。なんでしたっけ?
IMGP1283.jpg



ところかわって、Halle Pajol。ここは多分、元倉庫っぽい建物がうまいこと展示場として利用されていました。
ここにはOlaf Breuning, Kader Attia, Ann Veronica Janssens, Jaques Villegle&Pierre Henry, Anthony McCallが展示されていました。

私としては、Antny McCall(参照http://kanaparis.blog59.fc2.com/blog-entry-59.html)とKader Attia(参照http://kanaparis.blog59.fc2.com/blog-entry-70.html)の展示が見たくて行ったんですが、それらを見るのはどうも果てしなく待たなければいけなかったので、断念。っていうかもう疲れてたんです。

これはJaques Villegle&Pierre Henryの展示。
IMGP1285.jpg




今回のNuit Blancheは予想以上に良かったけれど、「徹夜」と言い切ったイベントを開催しているのに、交通網に関してはやっぱりいつまでも学ばないフランス人。結局歩いて帰ってきました。
「づがれだー!」と家にたどり着く直前、家の横にあるサン・メリ教会でステキな展示を発見。
Benoit Colardelle&Pierre BernardのMerry Lux。
イスが詰め込まれてた。とてもきれい。感動しました。
IMGP1289.jpg

そして礼拝堂部分。美しい。
IMGP1290.jpg


そんな感じで最後の最後に癒されてお家にたどり着き、世間で言うバタンキューです。

ここで紹介したのは、この企画のほんの一握りのもの。年に一回、こんな風にみんなが無料で現代アートを楽しめるっていうのは、やっぱりいいことですね。

そのうえ、ちょっと見直したぜNuit Blanche!
現代アート界関係者の友達たちもみんなこの地区に行ったらしく、選択間違ってなかったー!とホッとしました。


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10/13 04:46 | 未分類 | CM:6 | TB:0
“玉入れ”をアートにしてしまうんですね、これは好きです。
スポーツも美学を語りだせば、動くアートと言うことも言えない事もないかなと思いました。
現代アートやインスタレーションに興味がある私としては、とても楽しく読ませていただきましたが、冒頭のビデオインスタレーションや、ネオン管配置というのは、いまどきなんだかなという気はしました。日本でもバブル時期に街角のいたるところでいろんなレベルのものを垣間見ましたので。
お~、意表をつく衣替え。
こんばんは。 いや、それだけなんですけど、何となくコメントしてみました。
では。
わあ~私はこの地区には行かなかったんです。めんどくさがっては駄目ですね。。
でもこちらで写真とレポートが見れて嬉しいです♪
私はライブに行ったんですがすごくよかったので今年のnuit blancheは大満足でした。
去年はちょっとがっかりしましたが(笑)
ishさん、こんにちは。
そうだった。「玉入れ」でしたね。
「スポーツもアート」ってそう思います。以前にジダンの映画について書いたときもそう思いました。素晴らしいサッカー選手の一挙手一投足はダンスのようでアートそのものだと思います。
冒頭の部分の作品たちは、私も素通りしただけだったんですが、例えば美術館やギャラリーなどの違うコンテクストの中で見ると、そのウンチクにも付き合う気分になれたかもしれません。でもこの日は現代アートで夜遊びナイト!ですからね。そんなヒマないですよね。

プチ・ムッシューの内孫さん、こんにちは。
そうなんですよ。これ、かなり前からダウンロードしてて、でもつかってなかったんです。akaimeshiという名前の作者さんなんですが、どれもステキですよ。ブログもされてます。
http://akaimesi.blog32.fc2.com/

kさん、こんにちは。
ライブというのは、日本人たちのブログにいっぱい書かれていたトヨタのショールームのやつですかね?高木正勝が来てたってやつ?
今年のNuit Blancheは、どの地区もそれなりに良かったみたいですね。Jerome SensとNicolas Bourriaudのキュレーションのイベントには飽き飽きしてきた頃ですが、やっぱり彼らはうまいことやるなあって思いました。
場所の使い方がバツグンだと思います。

そうです~。ブログに書いている方がそんなにいるんですね。
評判悪かったのでしょうか。私は当日知ったので嬉しくてシャンゼリゼまっしぐら!!でした。
(マレも見ましたが)
今年どこもよかったんですね。去年は「きっと違う地区には面白いものがあるはず」と思い、7時くらいまでかけてほぼ全部回ったんですが・・・(笑)
今年も同じくらいのエネルギーがあればよかったです。(笑)
本当、ミラ通りっていうのは面白いですね。
こういうセンス、好きです♪
kさん、こんにちは。
7時って朝の7時ですよね。すご~い!めちゃくちゃ元気ですやん!
来年はどこでNuit Blancheを迎えるんでしょう?そんなkさんに期待!
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