ピエール ユベール第2弾。
2007年9月に書いたままで放ったらかしでした。ではどうぞ。
今週の月曜日にギャラリーに到着した私が言った最初のフレーズは
「昨日のストリップティーズ見た??」
ストリップティーズとは、いわゆるお姉ちゃんないしお兄ちゃんがエッチに服を脱いでいく行為のことではなくて、france3というチャンネルで毎週日曜日の夜に放映されている伝説的ドキュメンタリー番組のことです。この番組はフランスやヨーロッパに住む人たちを密着する番組。インタビューなんかの質問や家族や友人たちのコメントもなく、ひたすら一人の人物あるいはカップルなんかに、まさに「密着」しまくる番組です。
なぜそんなことを私が聞いたかと言うと、週末にオレロン島へ友人の結婚式に行っていて、6時間の旅程のあと、やっとお家にたどり着いてつけたテレビ番組で、「うん?この人見たことあるなー。誰やったっけ?ああ!ピエール ユベ−ルや!何してはるんやろ!」とPierre Huberというスイスの超有名ギャラリストであり、超有名コレクターであり、Art BaselのディレクターであったLorenzo A. Rudolf と共にバーゼルのフェアをあんなに大きくした人であり、そして彼と共にまた先週に上海で開催されたShcontemporaryという上海の現代アートフェアの創設者でもある、現代アート界をまさに動かしている人物です。
そんな彼、「ストリプティーズ」という番組を知らなくてこの企画を受けたんでしょうか。
もう恥ずかしいくらい。
例えば、
彼氏といちゃいちゃするピエール ユベール
彼氏と真っ裸でサウナに入るピエール ユベール
彼氏とテレビ見ながらベッドに横たわってるピエール ユベール
中国人アーティストWang Guangyiのアトリエに行って、アトリエ中の作品を買い占めたあと、彼の名前すら覚えてないピエール ユベール
それが中国人スタッフやアーティストにもばれていて、通訳やスタッフが「ピエールに君の名前を聞いてみなよ。どうせ知らないから。」なんてバカにされている横で、すっかり上機嫌のピエール ユベール
中国の田舎で、その辺を通りかかった地元の人たちに「なんやこの匂い?」「フランスの香水か?」「くっさー」「彼どうせ中国語わかってないから、言いたい放題やな」なんてこれまた思いっきりバカにされているのに、横で「中国人はみんなやさしくて、素晴らしい国だ!」なんて上機嫌のピエール ユベール
っていうか、そういった中国語の会話が字幕で出てるんです!
だから理解してないのはピエール ユベールだけ!という状況が出来上がってしまってるんですねー。
その他にはニューヨークのレストランで、彼氏と、パリのギャラリストであるエンリコ ナヴァラと、顔は隠されていましたが丸わかりのフィガロ紙のアート市場記事担当ジャーナリストであるヴァレリー デュポンシェルとのランチのシーン。ちなみにこの密着は今年3月にクリスティーズ ニューヨークで、ピエール ユベールが自身のコレクションの一部をオークションにかけたときに取材されたものでした。
このオークションはこれまた現代アート界をひっくり返したような大騒ぎと非難囂々な出来事だったので(それに関してはまた書きます)、ヴァレリーにピエール ユベールがひたすら非難されまくってるんです。それに言い返すんだけれど、なんだか説得力のないピエール ユベール。横で見てるだけで何も言わないナヴァラ。
ピエール ユベールのしょうもない話を必死の形相で聞いているKader Attia。
そんな話を唯一ギャラリーのメンバーのなかで、番組を見ていたオーナーと私とでしていたら、オーナーが、「それやばかったのよー。私もあのランチに呼ばれてて、でも偶然他に用事があったから行かなかったの!ストリップティーズの取材が来てるなんて一言も言わなかったのに!大恥かかなくてすんで、良かったー!」とびびりまくっていました。
パリの別のギャラリーで働くめちゃくちゃ面白いスイス人の女性がいるんですが、彼女はピエール ユベールのことも個人的に知っていて、彼女が転職のために仕事探しをするたんびに「僕のところにいつでもおいで。」とピエール ユベールが言ってくれるらしいです。この番組までは「えーいーやーん!」と言っていた私。でも「こないだのストリップティーズ見たわ。ありゃ大変やな。あそこで働くの。」と彼女に言うと、「そうやねーん!妙な家族経営みたいになってて、ロベール(ピエール ユベールの彼氏の名前、こんな感じやったかな?ロジェやったかな?もう忘れました。)もなんかやたらしゃしゃり出てくるしー!無理やわ。」と言ってました。納得。
クリスティーズでのオークション最中に、世界最高オークション額がたたき出されるたびに、ガッツポーズをする彼氏、ロベール。インタビューで「このオークションを、そんなスキャンダル扱いされたって困るよ。僕だって家族のことを考えなきゃならない。僕に何かあったときロベールは一体どうするんだい??」とピエールユベールが言ってましたが、まあ、そんなに大金持ちじゃなくても世の中生きていけるし、ロベールなら他に金持ちのパパをさっさと見つけそうだけど、、、だから大丈夫だよ。今の自分の心配したほうがいいんじゃあ、、、と心で思ってしまった下っ端の私でした。
未分類 | trackback(0) | comment(2) |
ピエール ユベールのギャラリーがアートバーゼル参加を却下されました!彼はスイス、ジュネーブのギャラリストで、彼が今日のアートバーゼルを世界一の現代アートフェアと呼ばれるようにまでしたとも言える人物。巨大コレクターでもあり、今日の現代アート界で最も注目を集める人物のひとり。だから当たり前のようにバーゼル常連だった彼のギャラリー、Art&Publicが今年のバーゼル、そして去年に彼が始めた上海の現代アートフェア、ShContemporaryからも追放されたようです!
そんな噂は前からあったけれど、やっと彼自身も認めたようです。
去年あたりからスキャンダルつづきだったPierre Huber。とうとうですねー。
まず最初のスキャンダルは2007年2月26日にニューヨークのChristie's/クリスティーズ(フラソワ ピノーのオークションハウス。Sotheby'sと共にアートオークション市場最大。)で、彼自身のコレクションを74点、出品しました。それだけなら別に問題ないわけですが、いけなかったのが、ピエール
ユベールが今まで集めたコレクションは、「今度ピエール ユベール財団を創設するんだよ。その財団からローザンヌ美術館でコレクション展もするんだよ。」という建前で作品を購入していたこと。財団というと、まあいわば美術館や基金のような扱いで、アーティストやギャラリストとしては、作品の一般価格からかなりの値引きをして売るのです。
ピエール ユベール本人は、本当に財団を創るつもりではいたけれど、ローザンヌ美術館からのその後の音沙汰もないので売却することにした、って言ってます。このクリスティーズでのオークション騒動は別に書きます。
そうこうしてアメリカのギャラリストたちを中心に、既に去年2007年のアートバーゼルからの彼のギャラリー追放が求められていました。そんなわけで去年創設された上海のアートフェアでも、世界の多くの主要ギャラリーが参加ボイコットをしていたんです。(そのうえこのShContemporary、オーガナイズが全然できてなくて、問題だらけでものすんごい大変なフェアでした。これ以上書くと愚痴&文句になるのでやめときます。)
そのうえフランスのあるテレビ局が、ニューヨークでのオークション、中国でのフェア企画とアーティストのアトリエ訪問、ジュネーブでの日常生活と、ピエール ユベールに密着し、ShContemporaryオープニング前に放映されたのです。これについても別の記事で書きます。
ShContemporaryでのスキャンダルはというと、このフェアのカタログの表紙に選ばれたのが、Lu Haoという中国人アーティストの作品。
このShContemporaryの開催された会場を象ったお花のさしてある花瓶の作品は、ピエール ユベール自身がフェアに出品していたものであり、参加ギャラリストでありオーガナイザーの一人として、あるまじき行為。そのうえこのフェア期間に行われた賞でも、自分のギャラリーのお抱えアーティストの作品に賞を取らせたのです。そんなのは公正じゃないし、世界中から集まるコレクターも、これらの作品をこぞって購入するという構造ができあがったわけです。まあこの話はフランス人の画商、Enrico Navarra/エンリコ ナヴァラが中心に怒っていますが、彼とピエール ユベールはよく一緒に働いているし、彼も相当腹黒そうなので、もうそのへんはなんだか痴話げんかに見えなくもないですけどね。
そんなル モンド紙の記事をインターネットで読んでいた直後に、多分世界中のギャラリーやアート界関係者に発信されたであろう、ピエール ユベールからのメールがギャラリーに届きました。まあとにかく自己弁護というか、ライバルであるナヴァラにしてやられただとか、自分が創ったShContemporaryのコンセプトを使うな!ということで現在訴訟を起こすつもりでいるだとか、書いてありました。ってことは、今年のShContemporaryはどうなるんだろ?
Artiviでのピエール ユベール。おととしだったかのFIACでのこの作品の売り方も話題になりましたねー。
そんな彼のコレクションが垣間みれるカタログはこちら。でかいカタログです。再び引っ張りだしてきて見てます。
彼の名字をユベールとカタカナで書きましたが、美術手帖には、「ピエール フーバー」と載っていました。英語読みではそうなるのかな。
未分類 | trackback(0) | comment(0) |

2年前にできたパリ郊外では最初の現代美術館、MAC/VAL(マクヴァルと発音します。)についてSHIFTに記事を載せました。
MAC/VAL
どうぞ読んでください。
クリックもお願いしまーす!
![]()
未分類 | trackback(0) | comment(0) |
仕事のあとに、ポンピドゥーセンターでのダンス公演に行こうと思って少し時間が余っていたのでいつもどおり、センターの常設展をぶらぶら見ながら立っているのがしんどくなったので、アーティストヴィデオの閲覧をしていました。 そしてふと、「あ、これってブログネタになるかも?」とひらめいたのでした。
そこは、ポンピデューセンターのNivea 4。4階の常設展示階。 そこを入って、左側にこんな場所があります。Espace Nouveaux Mediaと上に書いてあります。ここはポンピドゥーセンターが所蔵しているヴィデオ作品のまあいわば倉庫。

私がこの写真を撮ったのは20時ころ。もう誰もいませんねえ。 どこでもいいので空いている場所に座って、ヘッドフォンをかけて、いざ、暇つぶし閲覧! アーティストの名前のリストが最初の画面。好きなアーティストや気になるアーティスト、または「これ誰?」なんてアーティストの名前でもなんでもいいのでクリックしてみましょう! 
例えば、日本でもDaft Punkのミュージッククリップや、最近では映画「恋愛催眠のすすめ」で有名なミッシェル・ゴンドリーをクリックしたら、ポンピドゥーセンターのアーカイブに入っているミッシェル・ゴンドリーのヴィデオ作品リストがあらわれます。 
で、適当にリストの中からあるタイトルをクリックしたら、その作品説明画面に。これは偶然ビョークのクリップやったみたい。画像上の再生ボタンをクリック。 
ビョークが歌いだしましたねー。

ミッシェル・ゴンドリーならミュージッククリップでもアートなんですね。ま、いいけど。そんな疑問は。 言い換えれば、このスペースはそれくらい気軽に気楽に映像アートを体験できる!ということになるかな。 私の大好きなFischli&Weissのドキドキワクワウハラハラからくりヴィデオ作品もあります! 

私のお気に入りは大好きなMichel Francoisの、、、なんて名前やったっけ??? アルミホイルをくちゃくちゃ手で動かして、左右対称の映像にしたもの。 低予算で、こんな素敵なアートができるんですねー!すごいわー! 
パリで「暇やな〜。歩き疲れたし、もうカフェで人間観察も飽きたし、、、、」なんてときには、是非こんな現代アート的ひまつぶしはどうでしょう? まあ、会員カードを持ってない方には、一応ポンピドゥーセンターでの展覧会の入場料がいりますがね、、、。
今日もクリック、お願いしまーす。 
![]()
未分類 | trackback(0) | comment(0) |

![]()
更新できましぇん。書き始めて終えていない記事がいくつもあります。
9月にはパリでオープニングパーティーラッシュ。そういうことも書きたいのに。ギャラリーが参加する(過去形のものもあり)Shcontemporary(上海)、ArtForum Berlin(ベルリン)、FIAC(パリ)に追われ、次の展覧会の準備に追われ、イベントごとにおこなわれるディナー&カクテルパーティーに追われ、毎週のようにおこなわれる友人たちの結婚式に週末は奪われ、毎年恒例の「9月10月は家が汚い」という現象が起こっています。
そんなことはさておき、書きたいことがたくさんあるなか、久しぶりのどうでもいいひとりごと記事更新です。
夏休み前の7月と、夏休み期間中で日本に滞在した8月の間、私が国や街を違えてやけに遭遇したアーティストの作品がありました。
まず7月に行ったミュンスター彫刻プロジェクト07で、ミュンスターの街でいっちばん最初に出会った現代アート作品がこれ。
「Drei Rotrierende Quadrate Variation II」
日本語に訳せば、「旋回する3つの正方形のバリエーションII」でしょうか。
夜行列車に揺られたあとの明け方5時くらいだったので、ぼーっとした頭を抱えながら、「コーヒー飲みたい。」っていうことだけが頭を旋回していたので、何の気なしに「ふ〜〜〜ん。」と思いながら近づいたのを思い出します。
この彫刻よりも、奈良の鹿の数ほどいるミュンスターの野うさぎの数と人間を怖がらない態度のことのほうがよっぽど気になってたな〜。
それから1ヶ月の夏休みを日本で過ごし、母親と水入らずで父親のお金で行った(いつものことやけど、お父さんありがとう!)直島で、「なんだこの宗教団体が経営しているような場所は!!」とわーわー言いながら、浜辺で遠くから見つけた、なんだか見覚えのあるような物体。
「三枚の正方形」
「あ、この人の作品ミュンスターでも見たと思うけど、おんなじ人かなー。」と思いながら写真だけ撮ってまた素通り。
そして生まれて初めて日本にやってきた配偶者と行った不夜城、東京で、おのぼりさんな私が毎回のぼりに行く東京都庁をあとにし、「さー!呑みにいこかー!」と駅に向かう途中で、またいた!!
「旋回する水平に繋がった3つの長方形」
その時々にいちいちアーティスト名をチェックしなかったんですが、調べてみるとやはり同じ人。っていうかかなり有名なアーティストのようで知らなかった私が恥ずかしいのかも、、、。
ジョージ・リッキーという1907年から2002年まで生きたアメリカ人アーティストでした。こちらに詳しく載ってます。
http://en.wikipedia.org/wiki/George_Rickey
リッキーの作品、わざわざ探すために旅行したいという気持ちはさらさら起こらないけれど、いつかまた、地球上のどこかの街で私を待っていてくれることでしょう。
そんな風に出会うアートも好き。
クリック2回お願いしまーす!
![]()
未分類 | trackback(0) | comment(0) |

