フランスアート界底辺日記//パリの某現代美術ギャラリーでハタラクune petite japonaise(ちっちゃい日本人の女の子)が、ピラミッドの底辺から垣間見るフランスアート界。
2007/06/25 (Mon) 片付いてしまいました。



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ほんまにワタクシゴトでどうでもいいっちゃあどうでもいいことなんですが、こないだの土曜日に結婚しました。
「結婚式」というものに夢も何も抱いたことのない私でしたが、小さい頃から本当にうっすらと
「もしもいつか結婚式をしないといけない状況になるなら、こんな感じにしたい。」
と思っていたのが、このルノワールの2枚の絵のイメージ。

renoir.dejeuner-canotiers.jpg renoir.moulin-galette.jpg

ま、言うてみたら、「男女がだらだら呑んでる」っていう感じなんやけど、、、。

実際ちゃんとこんな感じになってたかなあ?
パーティーに来てた人でこのブログを読んでる人がいてるかどうかわからないので、どうしようもないですな。

次は8月に京都でパーティーをまたするんだけれども、このイメージで「だらだら呑み」ながら、片付いてしまった私のことを嘆いてください。

もう独身じゃないのねー。なんかさみしーわー。


今日もクリックよろしくー。


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2007/01/30 (Tue) うれしかったこと。



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発表します。
2007年になってから、まだ一回も展覧会に行ってません!!

それでも書きたいことはいくつもあるんですが、個人的にココロに引っかかることがありまして、ブログを書くという行為ができません。
それがきっと、展覧会に行かないという行動にも結びついているような気がします。こんなときやからこそ、癒されに展覧会に行こうかと何故思わないんやろう?とふと思ったんですが、それはきっと、私にとって展覧会に行って作品と対峙するという行為は、まるで戦いに挑みに行くような気分を必要とするからかもしれないと思います。まるで自分の知識とか感性とか丸出しにして、自分が試されるような気分が毎回するからです。ああ、疲れる性格だわ。

そんなことはどうでもいいとして、あまりにも更新しないのもなんやし、だからといってややこしいことを書きたい気にも相変わらずならないので、もう1ヶ月ほどたってしまいましたが、とてもうれしかったことを書きます。


あれは12月28日。シャンゼリゼ劇場にシルヴィー・ギエムのダンスを見に行きました。
そのときの感想はさておき、私の席があるボックス席には8脚の椅子が配置されていて、その8席のうち、ひとつの席に日本人女性がいらっしゃいました。休憩のときに、彼女がとても感じ良く私に話しかけてきてくれました。私は本当は普段から日本人としゃべりたくて仕方がないのに、なかなかそういうことが自然にできないタチの人間でして、こんな風に公演で出会った日本人の方に話しかけてもらえるとそれだけでうれしくてしょうがないんです。以前にも何度かこういうことがありまして、毎回「私もああいう風に自然に話しかけられるような大人になりたいなあ。」といつも思っておりました。
で、「どこに住んではるんですか?」とか「何をされてるんですか?」なんて話していて、「アートに興味があるんですか?」と聞かれ、「はい。ギャラリーで働いているんです。」と言うと、「あ!ブログされてます?」となり「はあ。」「底辺日記?」「あ、そうです。きゃー!恥ずかしい!」となったわけです。
すばらしい偶然もあるもので、彼女はイギリス在住の日本人女性で、このブログの読者さんで、コメントも残されたことがあるという!
恥ずかしくて恥ずかしくて、大変だったんですが、「ダン・フラヴィンの展覧会に間に合ったのは、あのブログのおかげでした。」と言ってくださって、本当にうれしかったです。
公演後は大しておしゃべりできませんでしたが、「あんなに照れて動転しまくってましたが、とてもうれしかったです。どうもありがとうございます。」ということが伝えたくて、この記事を書きました。
ろきさんどうもありがとうございました。

この公演の模様が彼女のブログで仔細に書かれているので、そちらからどうぞ。http://loki-art.jugem.jp/?eid=291#comments

っていうか、私のパソコンの「お気に入り」にも入っているブログでした、、、、。あは。




まだ続きます。

そして翌日。
ギャラリーで働いていて、外に出る用事があったので不在だったんですが、自分のデスクに戻ってくると、日本語のメッセージが残っていました。
なんとなんとこれまたこのブログの読者さんでバルセロナ在住のsidoredoさんがパリに年末年始を過ごすためにいらしゃっていて、その日の早朝到着したばっかりだというのに、わざわざ訪ねに来てくれはったのでした。
すれ違いだったんですが、同日の夕方にまたまたギャラリーに立ち寄っていただいて、彼女と彼女のパリ在住お姉さんカップルとひたすらおしゃべり。
その週はクリスマスとお正月を挟んだ週だったので、オーナーもいないし仕事も楽チンで、ココロからおしゃべりを楽しめました。
彼女もブログを持っているので紹介。http://sidoredo.exblog.jp/



その2日間、ブログのすごさを実際に目にしたようでした。
そして読者の方とお会いするのが初めてだったので、恥ずかしいやらうれしいやら。「パリでギャラリー」なんて書いているので「どんだけおしゃれで素敵な人やねん!」という予想をしっかりと裏切ったと思いますが、ろきさん、sidoredoさん、これからもよろしくお願いします。


このブログは、日本人の現代アート好きなお友達がまわりにあまりいないので、ひとつの出会いの場にならないかなあと思って始めたわけですが、そんな漠然とした思いが実を結びつつあるのかなあとワクワクします。
こんな風に出会って、アートなんかにまったく関係のないことも話して、ブログの生の感想を聞いたりするのも、訪問者数のカウンターで感じる読者さんたちの顔が見えてきて、楽しいものですね。


更新滞ってますが、これもまた私の人生。
みなさん、これらかもよろしくお願いします。


そんなわけでクリック。


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2007/01/06 (Sat) あけましておめでとうございます



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あけましておめでとうございます。
昨日マドリッドから帰って来ました。
行きはテロ事件に巻き込まれたような状態になったり、大晦日は何故か体の状態がおかしくて一日中吐きまくり、ホテルのベッドから起き上がれずテレビを見ながらの年越しでした。そんな状態なので食べる目的で行ったマドリッドでしたが、街中使い古された油の匂いがプンプンたちこめていて、気持ち悪いのなんのって。
だから前もってモリモリ調べていたギャラリーにはひとつも行けず、美術館も主要3館には行きましたが、適当でした。特にプラダ美術館では広さの割に人が多すぎて、まったく楽しめず「こんな状態で観ても意味が無いね。」ということになり、途中で抜け出て来ました。

私たちのお腹がマドリッドについていけないのか、私の看病に大変そうだった彼氏まで最後の日には吐きまくる始末。あの街にはサラダがないのよ。ドレッシングかけて食べるサラダが。トースターで焼いただけのパンを注文したら、バターやジャムと一緒にオイルまで、ホテルの朝ご飯ででてきそうな小さな容器に入ったジャムみたいにしてでてきて、より一層萎えました。

そんなわけでブログに書けそうなことがありましぇん。
ピカソのゲルニカについては書こうかな。でもまた今度。

ヒマなので本を2冊読みました。
とても良かったのでオススメ。

Jean Clairのune lecon d'abime。
パリのピカソ美術館のディレクターでもあり、超有名美術史家&キュレーターのジャン クレールのピカソに関する本。

Daniel ArasseのAnachroniques。
私が美術史の学生をばりばりしていた3、4年ほど前に亡くなったルネッサンス美術史家のダニエル アラスが現代美術について書いた本。

でもどちらもまだ日本のアマゾンでは買えないみたい。でもこの二人の著書は常にわかりやすくてよいのです。わけのわからない言葉や文章で物事を難解にしない、本当の意味での知識人、学者たちです。他の日本でも手に入る本でオススメのものを載せておきます。

Picasso Picasso
Jean Clair (2001/05)
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あ!日本語に訳されているのがある!これは学術的要素もたっぷりな上に、「読み物」としても非常に面白かったから訳されたんでしょうかね。本当にオススメですよ。
なにも見ていない―名画をめぐる六つの冒険 なにも見ていない―名画をめぐる六つの冒険
ダニエル アラス (2002/09)
白水社
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こんなんですけど、とりあえず今年もよろしくお願いします。
そしてクリックも。


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2006/12/17 (Sun) 得した気分。



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私が、パリに住む現代アート好きの人たちに是非オススメしたいもの。
それはポンピドゥーセンターの1年間有効のlaissez passer。1年間ポンピドゥーセンターの全展覧会が無料で何度も入れる会員証みたいなもんです。展覧会以外の特典としては、センター内の本屋さんでのお買い物が5%オフになったり、センターで行われる舞台(演劇、映画、コンテンポラリーダンス、)や講演も割引もしくは無料になります。


今年も12月になってしまい、この会員証の更新に行きました。
一般での年間費は44ユーロ。更新の人は35ユーロ!
学生さんはきっと44ユーロの半額の22ユーロとかそんなんだったと思います。
ポンピドゥセンターって常時3つ4つの展覧会が開催されているし、常設展にも学ぶものが多いし、私の場合はセンターでのダンスや講演もよく行くので、毎回8ユーロものお金を払ってられない。だからこのカードは必須アイテムです。

で、カードを手に入れてみたら、今年のはなんだかバージョンアップしてる!
IMGP1664.jpg

IMGP1666.jpg

2007年にポンピドゥーセンターで大々的な個展が予定されていて、2005年ヴェネチアビエンナーレでのフランス代表アーティストでもあり、クリスチャン・ボルタンスキの奥さんでもある、Annette Messager(アネット・メッサジェー)のデザイン!

角度を変えるとLaissez Passer(日本語に直訳すると、「通らせてください」)の文字がLaissez Pisser(「好きにおしっこさせてやれよ:勝手にやらせておけよ。放っとけよ。」)になります。

カードをもらった瞬間に、「うわー!バージョンアップしたんですねー!それもLaissez Pisserになる〜!」とはしゃぎまくっていたら、受付のお姉さんが「そうなんですよー。2007年はポンピドゥーセンター30周年だから。」って静かに教えてくれました。彼女多分私よりも年下だったけど。


こちら去年までの。
IMGP1661.jpg


ギャラリーに戻って、「見て見て〜!今年のポンピドゥーセンターのLaissez Passerこんなんや!」とみんなに見せていたら、11月に会員登録した人はいつもどおりのカードだったらしく、「えー!いーなー!私もそれがよかったー!ずっこーい!」と言っていた。


うしし。得した気分。


ちなみに「ポンピドゥーセンターの横に住んでるんやから、会員登録しなあかん。」といつも言っているけど、なかなか時間がない彼氏へのクリスマスプレゼントもこれにしました。
喜んでくれるかな〜?




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2006/12/06 (Wed) クロッカス



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あれはたしかこのブログを始めてすぐの頃。
こんなことがありました。
http://kanaparis.blog59.fc2.com/index.php?q=%A5%AF%A5%ED%A5%C3%A5%AB%A5%B9
ギャラリーのアシスタントさんの1人から誕生日のお祝いにもらったクロッカスの鉢植えについて。

そのクロッカス、もらって何週間かでお花も枯れてしまい、すっかり死んだようになっていたんですが、そのへんはケチな私。
「植木鉢も土もまだ使えるな。」
と思って、何も考えずにアパートの窓の外にほったらかしにしていたんです。

お水もあげてなかったし、夏も外の炎天下にさらしていたし、ホームパーティーのときでしょうか、誰かが捨てたタバコの吸殻にまみれていたし。



それが先々週くらいに、ふと窓の外の植木鉢を見たら!

IMGP1611.jpg
なんかでてるよ!(白い物体はネコのミント。邪魔でしゃーない。)


IMGP1613.jpg
たけのこみたいに芽がでてるよ!


「なんだこりゃ?」と思って土を少し掘り返して、クロッカスだとわかったときは感動しましたね〜。
「自然ってすごいな〜。あんなにほったらかしにしてたのにまだ生きてたんやな〜。」
と自然に感動し、「たかが人間の作ったものに感動を求めに行く理由がみつからん。」ということでその週末はひとつも展覧会を見に行きませんでした。あは。

そしてあわててアパートの中にクロッカスの鉢を入れて、お水をやって、ってしてたんですが、何日か後にふとインターネットでクロッカス検索をしてみたら、どうもクロッカスはとても寒いところでもお花を咲かせる、ていうか寒いところに置いてないと美しいお花を咲かせてくれないということで、またあわてて外に戻しました。

それから毎日のように朝と夜、窓を開けてクロッカスチェックが日課になっております。ほじくって、ホクホクしては土をかけ、またほじくっては、ホクホクして土をかけ、という作業を飽きもせず、朝晩繰り返しております。


来年の3月後半には、クロッカスをもらったときに書いた日記から1年がたつということ。
ギャラリーという小さい頃からの夢だった自分の好きなアートの世界で働けて幸せな毎日ですが、まだまだ勉強が足りないと実感する今日この頃。雇われているというのは受動的な存在だけれど、その中で何か私の見たり聞いたり感じたりしたことを能動的に発信していけるんじゃないか、と思って始めたこのブログも、来年の3月後半には1年を迎えます。この幸せな状態に、ぬるま湯に浸かるように甘んじてていいのか、という焦りが、ほったらかしにしていてもきちんと土の下で活動していたクロッカスが顔を出したのを見たときに、ムクムクと私の中に出てきました。

ギャラリーの仕事もステップアップもブログの更新も、新たな気持ちで取り組んで、それらプラス、何かができるかもしれない。何かをしたい。

土を掘り返してまた土をかけながら、そんなことを思いました。



今日もクリックお願いしまーす!


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プロフィール

Author:kana
パリにある現代美術ギャラリーで下っ端としてハタラク。

京都生まれの京都育ち。2000年5月にフランスはリヨンに来て4年何ヶ月かほど過ごし、2004年9月から現在に至るまでパリに住んでます。

こんなものも書き始めました。
「パリ現代アートギャラリー攻略ブログ」
http://kana-sunayama.iza.ne.jp/blog/
こっちでも書いてます。
SHIFT
http://www.shift.jp.org/

パリ、フランス、はたまたヨーロッパ圏内での展覧会やアート系のスポットに関する取材、インタビュー、執筆など承ります。依頼や問い合わせなどは、お気軽に一番下のメールフォームからお送りください。

フランス人の友人と共に、キュレーター団体をNPO法人としてパリで立ち上げました。
そんなわけでとにかく少しでも多くのアーティストさんたちとの交流を求めています。
「こんな面白いアーティストを知っているよ。」という人は立候補でも推薦でも、気軽にコンタクトください。
(と書いたら、早速たくさんのメールを頂くようになりました。ひとりひとりにお返事ができない状況です。返事がなくても落ち込まないでください、、、。)

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